「ただいま、ジャクリーン」おかえり、悟。いつも一緒だよ。

ただいま、ジャクリーン

【あらすじ】

5歳のときにバス事故によって両親を失ってしまった悟(染谷将太)と恵美(趣里)。亡くなった両親に花を供えるためにやってきた、森の中の慰霊碑の近くで、木の枝に引っかかっている腹話術人形を見つける。名前はジャクリーン。悟と恵美はそれを施設に持ち帰り、きれいに汚れをふき取り、大切にしていた。

ある日、ジャクリーンの持ち主の師匠だっこく堂(いっこく堂)が、やってくる。自分の弟子もバス事故の被害者だった。そこで、だっこく堂はジャクリーンが大切にされていることを知る。すると、悟と恵美にジャクリーンを託して帰ってゆくのだ。

本物の腹話術を見た悟は、ジャクリーンと腹話術をして、忘れかけていた自身の笑顔を取り戻していった。しかし、悟の中に深く刻み込まれた事故の記憶は、大人になった今でも、夢に繰り返し現れる。そんな悟の苦しむ姿をジャクリーンはずっと見ていた。そんなある日、悟がふたたび、ジャクリーンに目を向ける日がやってくる。毎年行われている施設のイベントで、ひさしぶりに腹話術を披露することになったのだ―――。

【感想&まとめ】

事故により、幼い子供の心が抱えてしまった暗い闇、トラウマを、どのように克服していくのか。
テーマとしてはとても重いものだけれども、腹話術人形のジャクリーンが語り手となっていることもあり、また、そのキャラクターはときどき毒舌だったりもするので、意外にも笑いの要素もいっぱいつまった作品となっている。

悟がジャクリーンの存在を忘れても、ジャクリーンは常に悟を見守り続けてきた。ツッコミ交じりでいつも話しかけているのだけれど、悟はそれに気づかない。悟が18歳になった今でも、フラッシュバックに悩まされ、苦しみ続けている。それを心配するジャクリーン。だけど、何もしてあげられないもどかしさ。せめてジャクリーンの声が、悟に聞こえたら、と何度も思った。

そんな悟とジャクリーンにチャンスがやってきた。再びふたりで腹話術することになったのだ。しかし、悟は、苦しいフラッシュバックに身動きが取れず、押しつぶされそうになる。
悟のピンチに、小さい体のジャクリーンが大きな奇跡を巻き起こす。悟はひとつ大きな壁を乗り越える。暖かく見つめ続けてくれた施設の人たちや、恵美やジャクリーンに見守られて。

人形には体温はないけれど、とても温かみを感じる素敵な作品。染谷将太を観たくて手に取った1本だったけど、ジャクリーンのセリフ、声にやられた。大切な誰かのために何かをしたくなる、そう感じる作品だ。
(HaLu)お家で映画鑑賞『ただいま、ジャクリーン』

キャスト

染谷将太
趣里恵美
夏日凜子
高木煌大
菊地麻衣

この記事を書いた人

HaLu
HaLu
映画のこと、音楽のこと、ファッションのこと、グルメのこと、マンガのこと、本のこと、旅行のことなどなど、ときどき書いてます。新作から掘り出し物の作品まで、おススメを紹介していきたいと思います。
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